前回の続き(courseraでThe Technology Of Music Productionを受けた)として, SonicAcademyのトランスミュージックチュートリアルを受けてみた.
https://www.sonicacademy.com/courses/trance-asot-style-with-james-dymond/
SonicAcademyはダンスミュージック特化のチュートリアルサイト
SonicAcademyは有料サブスクのダンスミュージック特化のチュートリアルサイト. テクノ/ハウス/トランスなど、たくさんのチュートリアル動画がある. もちろんYoutubeを漁れば良質な無料のものもあるのかもしれない.
ただ私の場合、トランスミュージックの手前のBitwig Studioの操作方法のチュートリアルの動画を探していて、そこでみつけたのがSonicAcademyだった. しかもなにやらBitwig StudioでTranceを作るチュートリアルがあるぞ?ということで課金した. のちのちTranceといってもProgressive tranceだったので, わたしの好きなArmin van BuurenやASOTのようなスタイルではなかった. ただ, 別のコースでFL StudioだけれどもASOT Style tranceのチュートリアルという、まさにわたしに刺さるようなチュートリアルがあったので1ヶ月ちょっとかけて受講してみた.
How To Make Trance ASOT Style with James Dymond
今回受けてみた講座は、Future Sound Of Egypt1/A State Of Trance2のラジオでかかっているようなスタイルのトランス、Uplifting Trance作り方講座. 講師の先生はJames Dymondさん3. Upliftingの王道スタイルを学べる.
DAWはFL Studio. 初心者として不安だったのは自分のもってない他のDAWのチュートリアルでもいけるのかな?とおもったが、初めは違和感があるもののすぐ慣れた.
おそらくトランスで一番大事なKickがSonicAcademyの有名プラグインKick2をつかっていて、Bitwig StudioデフォルトのKickだとチュートリアルと同じ音にならなくて悩んだけど諦めた. シンセについても同様で、これまたSonicAcademyの有名シンセANAは持ってないので妥協した. 効果音とかは一通りサンプルとして提供されているのでキックやシンセがいまいちでも効果音だけ並べたらそれっぽいトランスの音になって嬉しかった.
今回、ミキシングはあまりこだわらずに取り組んだのだが、ひとつひとつの音作りに職人的な熱心さを感じた. 周波数モニターで全体の波形を表示させて美容師がヘヤカットをするように、細かい波形レベルで音をつくっていくのは正直想定外だったので驚いた. ミキシングの大事さを垣間見た.
トランスミュージックを音楽の内部構造から理解できるようになった
チュートリアルの各動画は10-20minくらいで、各トラックをひとつずつつくっていく(kick/bass/percussion/fx/acid/atomosphare/plucks/pads/vocals/lead). そして最後の2動画で, 今までつくっていたモジュールを一気に結合してトランスの構造に仕上げていく.
この体験によって今までひとつの音楽として捉えていたトランスミュージックが、各楽器ごとにより細かく捉えることができるようになった. また今までなんとなく意識していたビルドアップやブレイク、ドロップの楽曲形式も、より意識して予測を聞かせて曲をきけるようになった.
これは実はとても懐かしいことを思い出す. 高校生のときはクラシック音楽の交響曲をききはじめて、各音色がオーケストラのどの楽器に対応するのかを図書館の書籍で調べたりNHK番組をみたりして覚えたら, より交響曲が楽しめるようになった. さらに交響曲はソナタ形式を知ると長くてよくわからないものというのがよくわかるようになる.
トランスミュージックも全く同じ、各パーツと全体の形式が頭に入ると、曲をきくのがどんどん楽しくなるし、微にはいり細にうがって曲を楽しめる. 素晴らしいことだ.
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【アーティスト紹介】Uplifting Trance界のエース!James Dymond - びっくりドンキー, なんか5chをのぞいたらゴーストライターとして活躍という都市伝説も… ↩︎