購入の動機

瞑想デバイス、Muse S Athenaを購入しました!

Amazon.co.jp: Muse S Athena: 脳感知ヘッドバンド - 瞑想の追跡とモニタリングのためのニューロフィードバックデバイス

購入の動機は、一番の理由は愛用していたFitbitが床に落ちて壊れたことでブチ切れた衝動買いですが、そんなブチ切れゆるキャラちぃたんみたいな自分も心穏やかになりたいから瞑想デバイスを購入しました.

なにげに、自分は10年前から瞑想デバイスなるものを購入して、今回で4回目のようだった1.

Muse S Athenaの紹介

Muse シリーズについては、Muse初代、Muse2を購入している. 過去の製品と比較した所感をかく.

デザインがナルトのヘッドバンド

まず驚くのが、見ためが完全にナルトだ. Youtubeで検索すると、中二病にかかった見た目のレビュアーがたくさんみつかる.

過去製品と比べてつけ心地は最高だった

わたしの過去のMuse製品に対する印象だが、毎回キャリブレーションで時間がかかってイライラする. そもそもお気に入りだがすぐぶっ壊れてイライラする、2回も壊れたんだ!そもそもなんのためのマインドフルトレーニングなんだかしばしば忘れるほどだ.

装着までの準備時間やつけ心地について、大幅な改善を感じた. もちろん、今も少し装着や接続に時間がかかることもあるが、以前に比べればたいへんよい.

新センサー、fNIRSとは?

脳波を計測するEEGセンサーは旧世代でもあった. 今回新しく加わったのはfNIRSセンサーというもの. これば脳の血流の酸素の消費量を計測するセンサー. これが、認知パフォーマンスの指標として使えるのではと注目されている.

わたしのイメージでは、電気的な変化をみるのがEEG/脳波で、生理的な変化をみるのがfNIRS、といったところだろうか?人間が怒りでブチ切れるとき、スピードの速い電気交感神経が活性化し、あとから生理的な神経伝達物質が遅れて血流にながれる. 電気と化学物質の両方から脳という臓器は制御される.

しかし、まだアプリでは1つのゲームと、リアルタイムグラフの2つしか機能実装されてなくて、いまいち使い方がよくわからなかった.

Premiumに課金すると、アルファピークという、継続的なアルファ波の分析から脳疲労や脳パフォーマンスを示す指標をグラフ化してくれる. 認知パフォーマンスを体温計のように図れることはおもしろそうだ. どうも朝と夜では頭の回転がぜんぜんことなる. もっというと、夕方から反芻思考がとてもつよくなる. こういう主観的な謎をデータで解明したい.

Museは脳トレデバイスを狙っているのか?

fNIRSを機能投入することによって、Museは脳波デバイスから脳トレデバイスへのマーケティング展開を感じた. 新機能だからというのもあるが、脳トレを推すような投稿を目立つ.

しかし、それにしては、まだネット情報も少なければアプリの使い方もよくわからないな. 脳を鍛えるには睡眠とか運動のほうが圧倒的によいのではとも思う.

Mind Monitorで脳波を受信する

わたしは瞑想を極めたと慢心していた初心者だった

わたしはMuse2をつかっていたとき、簡単にアプリで小鳥たちを鳴かせることができてしまったので、慢心していた. このアプリはもうわたしには不要だ、わたしは瞑想を極めました!しかし、それが慢心であったのは、以下の動画の考察に共感したから.

Muse Headband: What I got Wrong (and how to fix it) - YouTube

  • Museアプリはアルファ波に報酬を与え、ベータ波やガンマ波のバーストにペナルティを与える
  • アルファ波の変化はキャリブレーションとの相対的な変化.
  • Museアプリはでのマインドフルネスはリラックスのトレーニング

もちろんここで語られていることも憶測だが、けっこう納得感がある. 常々、わたしが思うことは、瞑想を1日10分することて心が穏やかになる=リラックスするならば、仮眠のほうがいい. 瞑想はリラックスではないだろう、ではなんなのだろうか?ということ.

動画では、初心者はMuseアプリをつかうが、中級以上はMuse Monitorという脳波を直接計測できるアプリをつかったほうがいいと語られていた.

Mind Monitorで脳波計測

Mind MonitorはMuse Appとは別の有償アプリ.

https://mind-monitor.com/

このアプリをつかうとMuse Appで加工される前のデータを取得することができる. csv または OSC通信をつかったPCへの受信. PCでは、サンプルアプリ2をつかうとAndroidと同じようなデータがリアルタイムてPythonで描写できた. ドキュメントを読むと、Museであつかう大抵のデータは取得できそう.

やりたいこと

ここからは今後の目標的なポエム.

瞑想20分で瞑想トランスにはいった感覚をとらえたい

わたしは瞑想には最低20分くらいの助走が必要と考える. どうもそのあたりで、入った!という主観的感覚がある. この状態だとなかなか雑念が沸きにくいし、それ以前だと雑念が沸きやすい. それはFmシータ波なのではないか?とは思うもの、じゃあそれは小鳥の声で反映されるのだろうか?

この入った!みたいな感覚が数十分で訪れるということをこの前の坐禅会である禅僧にいったら、その人は身体が微かに揺れているのがバチっと止まったあたりで心もバチっと定まる感覚があるといっていて、そこも最近気になっている. Museにはジャイロセンサーがあるので身体の微かな揺れをとらえることはできるはず.

生成AIの力を借りて脳波の分析を習慣化したい

Museを購入する前に検討していたのは、OpenBCIという、コンシューマ型の脳波計ではなく、研究用の脳波計だった. この記事3によると、15万円で本格的な脳波デバイスが購入できるようだった. 悟りを開いていきなり人生一発逆転するために人生を賭けて購入しようとした. しかし、見積りをみると40万円以上に値段が高騰していたため心折れて、再びコンシューマ型デバイスとしてMuseを選択した.

わたしの目的はMuseアプリをつかった瞑想の日々の習慣化以上に挑戦したい. 脳波計測、さらに生成AIの力を借りて論文を読んだり、脳波解析まで挑戦したい. そんなことはできるのだろか?今までだったら難易度が高かっただろう. しかし、今は生成AI時代だ. 英語の論文ですら中学生にわかりやすく解説してくれて、ノリのVibe Codingでデータ解析ができる時代だ. これにエンパワメントされた.

瞑想を何年やってもなんにもならんことを否定したい

巷のライフハック瞑想の情報で釣り上げられて、1日5分の瞑想で脳構造が変化して心が穏やかになって集中力爆上がり効果を期待したにもかかわらず、何年経ってもほぼ効果を実感することができず、あれはなんだったんだと思う. 瞑想をしてもなんにもならん、それが真実なんじゃないかと思う.

いや本当にそうなのか?ほんとうに何年やってもなにも変わらないのか?それを計測したいという動機がある. 正直、体重計も鏡もなくてダイエットをしているらうな気分であり、ダイエットによって主観的に身体が軽くなる感覚のように瞑想で心が軽くなればいいが、それとは真逆の方向にむかう.

わたしがそもそも本格的に坐禅をはじめるきっかけとなったのは、今まで脳波デバイスを使いながらなんちゃって瞑想を習慣にしていたが、あるとき悲しい出来事があったとき、瞑想なんかじゃなにも心は落ち着かなかったが、冷水シャワーに突っ込んだら気分がとてもすっきりした経験があった. しかし、そこで思ったことは、なんちゃって瞑想だけど何年も習慣にしてきた、しかし冷水シャワーに突っ込むことで秒で無我に到達するならば、なんちゃって瞑想はいったいなんだったんだ?それはわたしがなんちゃってで取り組んでいたからではないか?ということで、ちゃんとやりはじめた.

しかし、まだそれでもわたしは瞑想を1日30分なんてやるよりも、冷水シャワーのほうが秒速で冴え渡る集中力、穏やかな心が手に入る. そもそも瞑想にそんな世俗的なものを求めるべきではないのか?いろいろ考えることはあるが、そういうモヤモヤも脳波計測で解消したい. これを神経仏教徒という4

ヂ。 自分の運動について

実は、Museを購入した本当の理由は、アニメの「チ。 ―地球の運動について―」をみて感動したから5

今の時代、宇宙と脳が科学に残された最後のフロンティアとよくきく. そして、なんだか脳波デバイスで自分の脳を脳波分析することはは、なんだか中世の人たちが天体観測をするようだ. と言うのが、わたしがアニメをみて思ったことだった. そこから類推すると、アニメで描かれる天動説と地動説は、哲学やにおける、一元論二元論のような形而上学となる.

はたして、自分があるから、世界が存在するのか?それとも、世界があるから自分が存在するのか?

わたしがこのテーマについて興味をもつきっかけとなったのは、鈴木裕さんの「無」という書籍だった6 しかし、そこから仏教やヨーガを調べると、世界のとらえ方はそんな単純なものではなく、インド哲学は複雑だった. ヴェーダーンタ、サーンキヤ、そして仏教、それぞれ世界観は違う.

わたしは知識にしろプラクティスにしろつまみ食いな人間なのでまだ浅い部分しか理解できなないが、それでも自分があって世界が存在するという視点からの世界があって自分が立ち現れるというような世界観に対する憧れや信じる心があるから、これに対する興味が継続している気がする. そのコペルニクス的転換を期待している7. アニメの言葉を借りるならば、

今から、ヂを動かす。


  1. mindwave moblie で 瞑想力を鍛える!瞑想の効果と可視化について | Futurismo ↩︎

  2. https://github.com/Enigma644/MindMonitorPython ↩︎

  3. 脳科学系院生がOpenBCIを使ってみたレビュー|deriba | 脳と学習 ↩︎

  4. 神経仏教、悟りという脳の状態がありそれに最適化するのが修行だ. 怒られちゃうかもしれないがわたしは仏教と瞑想テクノロジーや神経科学を結びつける話題がとても好きだ. しかしまた、それに対する批判がかかれた書籍もおもしろい. 第4章、マインドフルネスマニア 仏教は科学なのか 私が仏教徒ではない理由 | エヴァン・トンプソン, 藤田 一照, 下西 風澄, 護山 真也 |本 | 通販 | Amazon↩︎

  5. アニメ『チ。 ―地球の運動について―』本PV/Anime “Orb: On the Movements of the Earth” Official Trailer - YouTube ↩︎

  6. 無(最高の状態) | 鈴木 祐 |本 | 通販 | Amazon, この記事も参照. 陽気なニヒリズムの紹介 - ニヒリズムからニカリズムへ! | Futurismo ↩︎

  7. この有心マインドフルネスから無心マインドフルネスへのコペルニクス的転回というのは、藤田一照老師がよくつかう表現. 【Youtube版・第3回】話題のマインドフルネスには「取扱い上の注意」が必 - YouTube ↩︎