前回まではリズムをつくりましたが、ここからはメロディです。リードとパッドを追加しました. また、トランスの曲展開にあわせて素材を並べました。

Claude CodeとReaperでトランスをつくってみた2 (bass ducking) | Futurismo

メロディ設計

トランスは哀愁漂うマイナーコード

トランスは西洋音楽の影響を強くうけていて、コード進行がある. とりあえずそれっぽいトランスが作ることを目指すので王道トランスコードをAIに提案してもらう.

natural minor の i–VI–III–VII

ただ、王道トランスコードというのがあるのではなく、ポップスの定番+minor. とくにminorは強調された. なぜならば、哀愁感がトランスの一つの大きな特徴なので.

トランスはベースが単音のルートを刻み続ける音楽です。和音を細かく動かさない代わりに、ルートの上に短3度が乗っている状態が長く続く。この「切なさが持続する」感じがジャンルの情緒そのものになっている。高揚と切なさが同居するのがトランスの売りで、それは短3度が支えています。

個人的分析では、アップテンポな高揚感と切なさが混ざることでポジティブネガティブ混合感情の感動があると分析.

いい感じにメロディつくってとAIにお願いした素人

いい感じにメロディつくって!とAIにお願いした素人ですが、ここでも音楽理論や専門用語の壁が現れる. 用語や理論をある程度頭にいれないと、そもそも雰囲気によるふわっとした感じしか伝えられない. つまりAIと会話できない.

ここがやはり、誰でもAIをつかえば作曲できるとはならない.

メロディパターンに関数適用してトランスゲートをかける

いい感じのメロディにトランスっぽい変換処理を加える. 名前がついている有名なものは、トランスゲート.

本来トランスゲートはinputされた持続音に対して limitterで音をリズミカルにoff/on するのだが、これをコードでやろうとすると、リアルタイム入力ではなく、メロディパターンを受け取って関数適用をすることになる. 同じ要領で、アルベジオの処理も加えてもらった.

Padもつくる

padもつくる. これもメロディを持続音にした和音を鳴らすことで自動的にある程度はつくることができる.

音源設計

シンセ音源はSupersawではなくレイヤー+コーラス+リバーブで

トランスというと、Supersawの音色がまず思い浮かぶ. ではSupersawとはつまりなんだろうか? それは、7本のデチューンしたノコギリ波. それっぽく響かせるためには、この音をうまくプログラムから生成したい.

Supersawはダッチトランスだが、それ以前のジャーマントランスも調べてもらったところ、Supersaw以前も結局デチューンして音を重ね合わせてリバーブをかけていたようで、とりあえず簡易版のシンセ音で対応することにする.

感想

メロディが決まればそこから自動である程度つくれる

トランスゲートとアルベジオの処理をメロディにかけることで、一気にメロディがトランスっぽくなってきた. 旋律のトランスゲートがトランスっぽさのひとつ. トランスの本質を垣間見た気がした.

また、メロディからパッドも決まる. するとメロディが決まればそこからある程度は曲の作りが自動で決まってしまい、自動ならば自動化できることになる.

トランスっぽさの感性を言語化して専門用語で伝えないとAIと対話できない

メロディのトランスゲート変換で全てのメロディがトランスになる!というヒントを得たので、クラシック音楽からメロディを借りようと思い、ブラームス交響曲第1番第四楽章のメロディをトランス化した.

メロディの調査ですら公開MIDIを検索したり、さらには楽譜PDFをダウンロードして自力で画像認識からの解析で譜面起こしという技で自動生成しはじめたことは恐ろしい.

しかし、うーんどうもトランスっぽさが足りない. なぜだろうか?AIに相談したら、哀愁が必要なんですよとのこと. マイナーが必要なのか?和声の問題?

悲しいことに、ここが言語化できない. トランスっぽくないということはなんとなくわかるんだが、AIと会話するには、この感覚的な感性を言語化して、さらには専門用語=抽象度の高い表現で伝えることが必要だ.

クラシック音楽とトランス

ついでにだが、クラシック音楽を元ネタにするトランスも調べてもらったが、あまり多くないことがわかった。