おくればせながら、数カ月前にネットでバズッてた記事を見つけて興味深かったので、
思ったことを書いておく。
私は、エンジニアが業務時間外にでも勉強するべきにはやや賛成である。
ややの理由
勉強しない人には、理由がある。
- 育児が大変
- 家事が大変
- 趣味を優先したい
それを否定するわけではない。育児や家事をしながら仕事をするだけでも大変で、
それをしている人には頭が下がる。
独身でも、趣味に没頭してリフレッシュしているリア充の人は羨ましいが、
それはそれでいいと思う。
それでも、エンジニアという職業を選んだ時点で勉強し続けることは義務だと思う。
勉強しないならば、その人はエンジニアに向いていない。
自分が勉強が好きで実際人よりも勉強していると思うので、
自分を優位に立たせて正当化したいという裏の目標もあるのかもしれない。
どうして義務なのかをロジックで説明できないので、やや賛成。
社会人が勉強するべき理由
ITエンジニアに限らず社会人が勉強する理由について考えてみる。
勉強カフェの存在
私は勉強カフェの会員で、勉強はもっぱら勉強カフェで行う。
勉強カフェとは、社会人のための有料自習室だ。
勉強カフェにはいろんな目標を持った人が集まって勉強している。
- 資格の習得のための勉強
- 自己啓発の勉強
- 転職のための準備
- 大学受験や院試受験
勉強カフェはとても混んでいて、土日はいつも満席。大繁盛している。
勉強カフェにいると、みんな社会人になっても頑張って勉強しているので、
自分も勉強を頑張ろうという気持ちになる。
なぜ社会人になっても勉強するのだろうか?
なぜ、社会人になっても勉強するのだろうか?
私の個人的な意見では、自分がもっともっと成長したいからであり、
成長することはかっこいいからだ。
仕事で成長の機会を与えられる人はラッキーだ。どんどん成長していけばよい。
しかし、自分の場合は、仕事で成長の機会を与えられたと感じたことはあまりない。
仕事をしていても、自分の成長につながらないので、
プライベートで勉強をして、成長の喜びを味わっているというわけ。
一般的なこととしては、世の中の流行や技術は絶えず進歩していて、
それに遅れをとらないためにも、勉強をしないといけない。
これは、ITエンジニアに限ったことではなく、どの業種についても言えることだ。
ITエンジニアが勉強するべき理由
技術の進歩についていく
しかし、ITエンジニアは、他の業種に比べてことさら技術の移り変わりが激しい。
なので、技術の進歩についていくためにも、勉強しないといけない。
技術は陳腐化する。流行のプログラミング言語も、10年経てばガラリと変わる。
だから、新しい言語を学んだり、新しいフレームワークを試したりする。
35歳定年説というのは、新人研修の時にならった知識で食いつないできて、
それ以上の勉強をしてこなかった人が、行き詰まることを指しているのではないか?
Hackingにワクワクする
新しい技術というのは、既存の技術の改良である。
なので、既存の技術がHackされて、効率や性能が改善されているのだ。
そこに、ワクワクする魅力を感じる。
できないことができるようになる、これには魅力を感じるだろう。
これに賛同できない人は、エンジニアに向いていない。
なんの勉強をするべきなのか
業務に応用できるかもしれない勉強をする
今の業務に役立つかもしれない勉強をする。
できれば、業務に応用することを考える。
これが自分にとっては、最もモチベーションが上がる勉強の内容。
その裏には周囲に努力が認められたいという欲求があるし、
努力が報われたいという欲求もある。
勉強したけれども、業務に応用するには転職するしかないものは、
勉強しているときは楽しいけれども、それが終わると一体なにをやっていたのかと、
後悔することが多い。
私は、MOOCを 30以上受けてコンピュータ・サイエンスの基礎から応用までをざっと
勉強したけれども、役に立ったのはほんの少し。虚しくなってしまう。
転職に役立つ勉強をする
スキルチェンジとして、転職に役立つ勉強をしてみるのもあり。
私は、機械学習の勉強を今している。ゆくゆくは、データサイエンスに絡んだ仕事を
したいと考えている。今からでは遅いのではないか?そういう不安もあるが、
決めたことなので、挫折するまで突き進む。
資格の勉強はグレーゾーン
資格は役に立つと判断したら、取得すればいい。
会社から強制されて取る資格が最もよくない。
それらは嫌なものであり、身につかないからだ。
資格は、持っていると、技術の証明になる。
日本でもっとMOOCが流行ればいいのだけれども、
5年以上立ってもMOOCは転職では生きない。結局IPAの資格が強い。
自分の職場について
勉強しないと新しい技術を取り入れることができない
昔話であるが、自分の職場は、組込み系ソフトの職場なので、C言語が重要視されていた。
そんな職場でC++の導入をしたら、オブジェクト指向を理解していないのにC++を使うものだから、
結局、C++で書かれた手続き型のコードが量産されたという話を聞いた。
今は、随分改善された。新人教育でUMLの書き方を教わりUMTPの資格取得が推奨されたりして、
現場もオブジェクト指向が浸透している。
ただし、これからは、関数型言語の時代である。オブジェクト指向になれた人たちが、
関数型のパラダイムに接した時、結局関数型言語であるにもかかわらず手続き型の書き方
をしてしまうのではないかと思う。
また、自分が配属されたとき、部署の多くの人はmuleをつかって開発をしていた。
muleってなに?という人が多いと思う。Emacsよりも低機能なエディタだ。
今はIDEがとても進化しているにもかかわらず、muleを愛用している人がたくさんいた。
テストを書くという習慣もなかった。現場はprintデバッグでテストを行っていて、
gdbを使う人すら少数だった。
アンテナを張って時代の流行についていかないと、こういう現場になる。
なぜうちの職場の人は勉強しないのだろうか
ここからは、批判になるかもしれないので、読み飛ばしてください。
うちの職場の人は勉強しない。新しい技術に目を輝かせない。
これを書くととても部署を批判していることになって、
職場の人に見られると恥ずかしいのだけれども、本質だと思うのであえて書くと、
学歴の偏差値が低い集団だからだと思う。
よくわからない理系の大卒が新入社員として入ってくる。高専生も多い。
早慶上理、MARCH以下の大学から入ってくる。
偏差値が低い大学卒ということは、勉強をあまり昔から熱心にするという習慣がないのだと思う。
能力も低く、向上心も低く、平和で平凡な生活を大切にする人たちが集まっている。
英語ができなかったら、TOEICの勉強をするはずなのだけれども、TOEICの平均点も低い。
もちろん社会人になって、勉強の必要性を感じて伸びていく人もいる。
それは少数だ。総体として、意識低い系集団の集まりなのだ。
さらに、うちの部署は、親会社の下請け企業で、
親会社に頭を下げてマンパワーでなんとか開発して納品する文化がある。
残業も多いので、余計に勉強をしようという気持ちは起こらない。
そして、稼いだお金は趣味に費やすのだ、みんな趣味やプライベートは充実している。
技術力がないのに、マネージャーになっている人もたくさんいる。
私は、そういうマネージャーをあまり尊敬していない。
もちろん技術力と管理能力はわけて考えるものだけれども、
技術力がベースにないマネージャーはなんかヤダ。
どうやって部内の文化を変えようとしたか
自分は、この文化が嫌いなので、なんとかしようとした。
研修があり、(この研修をまじめに遂行する人はいないのだけれども)、
その課題として、部内の文化を変えようとした。
まず実施したことは、アンケート調査。職
場の部員全員に直接ヒヤリングを実施して全員分の意見を集めた。
将来自分の仕事がなくなることに危機感を持ってはいるものの、
なにを勉強すればいいかわからないという人が多くを占めた。
仕事に対する危機感はみんな持っていて、部内に蔓延していた。
10年20年同じ方法で開発してきたけれども、この先やっていけるのかという危機感はある。
しかし、なにを勉強すればいいのかがわからない。
仕方がないので、会社が推奨しているLPICの勉強を頑張る人が多い。
LPICの勉強をしたところで、将来の仕事が安定するのか?
そこで次に実施したことは、
新しい技術を知ってもらうためのメルマガを週一で発行することにした。
世の中で起こっている技術革新や、開発環境、プログラミング言語について、
毎週記事を書いて、部内に配信していった。
重いテーマについては、勉強会を開いたりもした。部内集会で発表した。
また、マネージャーや部内の技術顧問にインタビューをして、
彼らが部内に対して思っていることをヒヤリングして、部内に発信した。
気になる結果は・・・
そういう活動を通じて、部内はどう変わっていったか・・・!?
ここからが面白いところなのだけれども、自分自身がここでうつ病にかかって休職した。
2年間休職したけれども、もうあと2週間で復職予定だ。
果たして部内の文化はどうなっているのだろうか?
第二幕へ続く!!