自分は一年前からコツコツと親指シフトをマスターすべく続けてきたが、

最近親指シフト入力とローマ字入力の入力速度を計測したところ、

親指シフトの方が速かったので、体験談や効果を交え、記事にしてみた。

はじめに

PC作業を効率的にこなすにはなにが必要か?

ショートカットを覚える?バッチやマクロを組む?まぁ、それも大事だ。

しかし、一番効率的な方法は、タイピング速度を上げることである。

それでは、タイピング速度を上げるためにはどうすればよいか?

あまり知られていないが、とても効果的な方法がある。

それは、

親指シフト

である。

親指シフトとはなにか

今ではPC入力の方法としては、ローマ字入力がほとんどだろう。一般的なキーボードには、かな入力のためのひらがなが振ってあるので、かな入力も知名度が高い。しかし、ローマ字入力やかな入力とは違う、第三の入力方法が存在する。それが、日本語入力のために開発された親指シフト入力である。

親指シフトは日本語を効率的に入力するために開発された、入力方法だ。

親指シフトをつかうと、理論上はローマ字入力の

1.7倍

の入力速度を身に付けることができるらしい。 その秘密は、キーボード配列にある。下の左右に配置された親指シフトと他のキーを組み合わせることによって、どのひらがなでも、1打鍵で入力できるのだ。ローマ字入力が2打鍵必要なことを考えると、納得のいく効果である。

親指シフトに必要なフリーソフト、『やまぶき』の紹介

親指シフトに専用のキーボードは必要ない。

フリーソフトのエミュレータ、やまぶきを利用すれば、

どんなWindowsPCでも親指シフト利用可能だ。

(ダウンロードはココから)やまぶき作ってます

インストールしたあとは、[設定]から[配列定義ファイル]を選択する必要がある。

画像なくなりました

配列定義ファイルは \layout\配下にある。

いろいろと種類があるのだが、

標準的そうな NICOLA.yab を選択する。

これで準備完了。あとは親指シフト入力表を印刷して壁に貼り付け、

ひたすら練習するのみだ。

親指シフト入力表は以下のリンクから参照できる。

親指シフト配列はココから

親指シフトの体験談をツラツラと

まずは半年間であいうえおをマスターする

親指シフトを知ったのは、勝間氏の書籍だった。

親指シフトの存在を調べていき、身に付けるのは大変そうだけれど、

将来もずっとパソコンと関わっていくことを考えると、

今の時点で親指シフトに乗り換えたほうがよいと判断した。

はじめは、1日5分、『あいうえお』からひらがなを覚えていった。

なんだか小学生のころに戻ったような懐かしい感じだ。

ときどきサボったり諦めたりしながらも3,4ヶ月かかって、

ひと通りの文章を打てるようになった。

続く2ヶ月はひたすらに『走れメロス』の冒頭を写経した。

半年くらいかけて、ようやくブラインドタッチマスターだ!(=^_^=)

仕事での導入・・・非生産性をコソコソと隠す日々

日常や仕事で親指シフトを導入するのは、

ある程度の速度を出せるようになってからを考えていた。

なので、6ヶ月経った当たりで、仕事に親指シフトを導入した。

すると、仕事の効率が半分になった。(T◯T)

周囲にはひた隠ししていたが、親指シフトで生産性が半分になっていたら、

会社としてはいやな社員だとおもう。

そんな周囲の目に耐えながらも、コソコソと親指シフトの修行を積んでいたある日、

後ろの席を振り返ったら、なんと後ろに座っていた人が親指シフトを使っていた。

(親指シフトキーボードを使う人を、親指シフターという)

今の自席に座っていて2年以上経ったが、いままで気付かなかった自分にびっくりした。

さっそく話しかけたところ、

『あー,君は若いのに親指シフトつかってんだー』

と、たいへん嬉しそうな顔をされた。

そして、親指シフトキーボードをあげるよーと言われた。

目の前のロッカーを開けると、

そこには親指シフトキーボードが3台転がっていた。(\(◎o◎)/ マジデフカ!)

さらには、ほらよといわれて、

親指シフト専用IMEの『Japanist』をくれた。(\(◎o◎)/ マジデフカ!)

なんというミラクルありえない展開!!

かくして、親指シフトキーボードを手に入れた自分は、 それから非生産的な仕事ぶりを発揮しつつ、 その後半年をかけて親指シフトをマスターしたのだった。

JapanistもNICOLA親指シフトキーボードもいらない

Japanistも親指シフトキーボードも必要ないというのが、自分の所感だ。

Japanistは試してみたが、GoogleIMEの方が単語予測が優れているので、結局、仕事でもプライベートでもGoogleIME + やまぶきの組み合わせに落ち着いている。

また、専用親指シフトキーボードもあってもなくても、関係ない。

個人的には、親指シフトキーボードはデザインがダサいので・・・hogehoge(放送禁止用語)だ。価格も普通のキーボードより高い。

参考リンク