職場で作成するドキュメントはWordかExcel, PowerPointが標準だ. 最近、Lyncが社内に導入された関係でやけにPowerPointで資料を作成する 風土が増えてきた.
チキンなボクは、そんな風土に歯向かうほどの勇気がないので、 長いものにまかれてMicrosoft製品を使わざるを得ない. そこで、Emacs org-modeで PowerPointの資料がつくれないものか調べてみた.
結果的に失敗したのだが、かわりに Word仕様書をorg-modeで書く技 をみつけた.
方針
大きく分けて、以下の2つの方法があるようだ.
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org-mode形式 -> ODT形式 -> ODP形式 -> PPT形式
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org-mode形式 -> beamer形式 -> PDF形式 -> ODP形式 -> PPT形式
今回は、1つめのODT経由の方法を試す.
環境
- Windows 8.1
- PowerPoint 2013
実は、PowerPointを自宅に持っていないので、評価版を利用.
org-mode形式 -> ODT形式 -> ODP形式 -> PPT形式
org-mode から ODT形式に変換
ox-odtパッケージを利用する.
これは、org-modeにデフォルトで入っているので、 以下のようにrequireする.
(require 'ox-odt)
実行のためには、
- zip
- unzip
コマンドに環境変数PATHが通っている必要があった. 自分の場合は、cygwinからダウンロードしたコマンドにパスを通した.
M-x org-odt-export-to-odt を実行すれば、odt形式のファイルが作成される.
ODT形式から PPT形式に変換
LibreOffice Writer からODTファイルを開く.
ファイル -> 送る -> プレゼンテーションに自動抽出
を選択.ODP形式でパワーポイントに出力される. それを PPTとして保存.
これでいけた!と思いきや… アウトラインしか出力されず、中身空っぽ.. これでは使えない(#゜Д゜)y-~~
しかし、このodtを Word形式やPDF形式に変換することで、 仕様書がorg-modeで作成できる!(^_^;)
おわりに
今回の記事では、PPTの作成ができなかった. 次回? beamerを試してみる.
怪我の香味で、ODTファイルをWord変換やPDF変換する方法が試せた. このことによって、
仕様書をorg-modeで執筆することができる
これは、とても嬉しいことだ.