概要
Emacs の org-mode と freemind の連携について書きます.
また, 両者の関係性について考察します.
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背景
以前の自分は freemind ジャンキーだった. なんでもかんでも freemind を利用して管理していた.
Emacs を 利用しはじめてから, または, 以下を読んでから.
…. やっぱプレーンテキストだよな!!
と思って, freemind は使わなくなってしまった.
最近になって, ふと freemind を久しぶりに思わず便利さを思いだしたので, ここで, org-mode と freemind 連携を長短や連携をかんがえた.
freemind to org-mode
目的
freemind はよくわからない独自フォーマットだ. プレーンテキストでないところが気にくわない. しかもバージョンがあがると開けなくなるかもしれない.
そこで, 保存のため には freemind から org-mode への変換が必要.
障害解析に freemind を
最近, とくに freemind の効果を感じるのは, バグを出して, 障害解析をしているとき.
障害解析は 仮説をたてて, ログを確認して, 原因をかんがえる というプロセスを繰り替えし続ける. 難しいバグだと, このサイクルをまわしているうちに, 自分が今どこにいるか輪からなくなってしまう. 自分がなにを調べていたの かわすれてしまうこともある.
そこで, freemind を利用して, 何でもかんでもどんどんまとめていくことで, 障害調査中に迷子にならずにすむ.
ブログ記事の下書きを freemind で 推敲を org-mode で
このブログ記事は org-mode で書いている.
アイデアをだすのは freemind を利用して, それを org-mode に変換して ブログ記事として完成させてみるというアイデアはよい.
- Markdown - マインドマップから全てを紡ぎ出す - XMind+Pandoc のドキュメント作成術 - - Qiita
- XMind の HTML ファイルを org-mode で編集したい - 雲行きそらゆきココロイキ
手段
freemind から org-mode への直接的な変換方法はない. freemind は html への export をサポートしているので, html から org-mode へ変換しようと試みた. (pandoc 利用) しかし, 変換したものは, org-mode でなかった!!
諦めずに別の方法を探してみると, vym という mindmap ツールが mindmap から org-mode への変換をサポートしていた.
vym は freemind 0.9 version を開くことができる. なので,
- freemind 0.9 -> vym -> org-mode
という変換ルートで変換ができた.
追記:
もっといい方法を見つけた. 必要なノードを選択して org-mode へ 直接 コピペ 必要に応じて整理すればいい.
てか, これすごい.
org-mode to freemind
目的?
いろいろかんがえたのだが, org-mode から freemind にわざわざ変換する 利用シーンが思いつかなかった.
手段
目的がないのに手段があるというのもへんだけど, org-mode には 標準で freemind へ変換する手段がある.
また, この方法だと, freemind を利用して, org-mode で作成した freemind のリアルタイムプレビューなんかもできる.
(require 'ox-freemind)
以下を評価して, M-x org-export すれば freemind が選択肢にでる.
- Freemind export
- M-x org-export-as-freemind
おわりに
org-mode と freemind の比較
org-mode はいわゆるアウトラインエディタだ. mindmap が アウトラインエディタに比べて優れている点は, 自由さ にあるとおもう.
逆に言えば, org-mode が freemind に対して優れている点は, 軸がある 点にあるだろう.
結論
両者, 必要に応じてつかいわければいい.
今までは org-mode にこだわすぎた. もっと柔軟にツールをわけたほうがいい.
または, freemind から org-mode へは
- 保存
- まとめ
のために変換する利用シーンがありそう.
- freemind は, アイデアをだすための 使い捨てのフォーマット.
- org-mode は保存のためのフォーマット.