会社で LPIC の資格をとれという, パワーハラスメントにあっている. ストレスで嫌だったらありゃしない.
なので, しぶしぶと Linux の勉強をするために, MOOC の Linux 講座を受講してみた.
Linux 生みの親登場
この edX の講座は, LinuxFoundation が主催. LinuxFoundation というのは Linux 普及のための教育期間. University 以外の機関が MOOC への参加を発表したことは, 少し話題になった.
- Linux Foundation to Build Massive Open Online Course Program with edX, Increase Access to Linux Training for All | The Linux Foundation
- Learn Linux with This Free edX Course from the Linux Foundation
すごいと思ったのは, このイントロ動画.
Linux 生みの親, リーナス・トーバルズ直々の宣伝活動だ.
動画にうつっているのは linux 作者だった. びっくり. edX | LinuxFoundationX: Introduction to Linux: XLFS101x About Video
— きつね (@tsu\_nera) 2014, 7 月 22
結構期待はずれだった…
結論から書くと, 期待はずれ.
なぜかというと, 知っていることばかりだったから.
Linux に触れたことがまったくない人のための, 本当の初心者をターゲットにしているように思う.
なので自分のような, 仕事で Linux をつかったり, 自宅のノート PC に ArchLinux を入れて遊んでいるような人にとっては, 常識的なことばかりが書いてあるので, まったくつまらない.
自分にとっては, この講座は意味がなかったな…
いやいや, そういう屁理屈は, LPIC L1 の試験に合格してから言わねば…
LPIC L1 の試験対策になるかな. .ならない
edX で勉強しても, それが対策にはならないというのが感想.
LPIC という試験は, 問題を暗記すると受かる試験なので. LPIC の勉強は, 問題集や ping-t をとくのがよい.
ただし, Linux に触れたことがないひとには, この edX の講座はいいかもしれない. 毎週, Lab という項目で, 実際に手を動かして Linux にふれる課題が出される.
暗記すれば, 試験には受かるが, 知識としてはすぐにわすれてしまう. 手を動かすと, 知識は体に残る.
LPIC L1 と Introduction to Linux の対応
最後に, LPIC L1 の出題範囲と, 今回の edX の講座の対応をかいておく.
101 試験
* 主題 101:システムアーキテクチャ
101.1 ハードウェア設定の決定と構成
101.2 システムのブート
101.3 ランレベルの変更とシステムのシャットダウンまたはリブート
Chapter 01: The Linux Foundation
Chapter 02: Linux Philosophy and Concepts
主題 102:Linux のインストールとパッケージ管理
102.1 ハードディスクのレイアウト設計
102.2 ブートマネージャのインストール
102.3 共有ライブラリを管理する
102.4 Debian パッケージ管理を使用する
102.5 RPM および YUM パッケージ管理を使用する
Chapter 03: Linux Structure and Installation
Chapter 07: Finding Linux Documentation
* 主題 103:GNU と Unix のコマンド
103.1 コマンドラインで操作する
103.2 フィルタを使ってテキストストリームを処理する
103.3 基本的なファイル管理を行う
103.4 ストリーム, パイプ, リダイレクトを使う
103.5 プロセスを生成, 監視, 終了する
103.6 プロセスの実行優先度を変更する
103.7 正規表現を使用してテキストファイルを検索する
103.8 vi を使って基本的なファイル編集を行う
Chapter 06: Command Line Operations
Chapter 10: Text Editors
Chapter 13: Manipulating Text
Chapter 17: Processes
* 主題 104:デバイス, Linux ファイルシステム, ファイルシステム階層標準
104.1 パーティションとファイルシステムの作成
104.2 ファイルシステムの整合性を保持する
104.3 ファイルシステムのマウントとアンマウントをコントロールする
104.4 ディスククォータを管理する
104.5 ファイルのパーミッションと所有者を管理する
104.6 ハードリンクとシンボリックリンクを作成・変更する
104.7 システムファイルを見つける, 適切な位置にファイルを配置する
Chapter 08: File Operations
102 試験
* 主題 105:シェル, スクリプト, およびデータ管理
105.1 シェル環境のカスタマイズと使用
105.2 簡単なスクリプトをカスタマイズまたは作成する
105.3 SQL データ管理
Chapter 15 : Bash Shell Scripting
Chapter 16: Advanced Bash Scripting
* 主題 106:ユーザインターフェイスとデスクトップ
106.1 X11 のインストールと設定
106.2 ディスプレイマネージャの設定
106.3 アクセシビリティ
Chapter 04: Graphical Interface
Chapter 18: Common Applications
* 主題 107:管理業務
107.1 ユーザアカウント, グループアカウント, および関連するシステムファイルを管理する
107.2 ジョブスケジューリングによるシステム管理業務の自動化
107.3 ローカライゼーションと国際化
Chapter 05: System Configuration from the Graphical Interface
Chapter 09: User Environment
* 主題 108:重要なシステムサービス
108.1 システム時刻を維持する
108.2 システムのログ
108.3 メール転送エージェント (MTA) の基本
108.4 プリンターと印刷を管理する
Chapter 14: Printing
* 主題 109:ネットワークの基礎
109.1 インターネットプロトコルの基礎
109.2 基本的なネットワーク構成
109.3 基本的なネットワークの問題解決
109.4 クライアント側の DNS 設定
Chapter 12: Network Operations
* 主題 110:セキュリティ
110.1 セキュリティ管理業務を実施する
110.2 ホストのセキュリティ設定
110.3 暗号化によるデータの保護
Chapter11: Local Security Principles