前回ArchLinuxをインストールしたので、今回はインストール後の設定についてまとめます。
wifiの設定
まずは、wifiを有効化。
iw dev
wpa_supplicant -B -i wlp2s0 -c <(wpa_passphrase "ssid" "psk")
dhcpcd wlp2s0
起動時に自動でwifi接続するように設定。
pacman -S wpa_actiond
systemctl enable netctl-auto@wlp2s0.service
reboot
再起動してネットに接続できればOK.
ユーザ設定
ユーザの作成。
useradd -m -g users -G wheel -s /usr/bin/zsh tsu-nera
passwd tsu-nera
sudoをパスワードなしで利用するために、visudoを設定。rootになって、
# これで emacsで visudoが起動できる。
VISUAL=emacs visudo
# 末尾に以下の行を追加。
tsu-nera ALL=(ALL) ALL
ツールの設定
pacman
ArchLinuxのパッケージ管理ツール、pacmanをまずはべんきょ。
よく利用するツールをインストール。
pacman -S emacs git zsh tmux openssh
すべてをアップデート。
n#+begin_src language pacman -Syu #+end_src
yaourt
pacmanのラッパー。特徴は、Arch User Repositoryにあるツールをインストールすることができること。
gitの設定
ssh-keygen -t rsa
my dotfiles
github上で管理しているdotfilesをインストールする。
git clone https://github.com/tsu-nera/toolkit.git
git submodule update --init
つづけて、emacsも立ち上げる。 el-getでパッケージ管理しているので自動でtoolはおとしてくる。
日本語環境の設定
文字コードの設定
ja_JP.UTF-8をつかう。
# locale.genを編集
emacs /etc/locale.gen
# 以下をコメントアウト
en_US.UTF-8 UTF-8
ja_JP.UTF-8 UTF-8
# locale.gen生成
locale.gen
コンソール環境では文字化けする。X Window System環境をを整えてから以下を設定。
echo LANG=ja_JP.UTF-8 > /etc/locale.conf
export LANG=ja_JP.UTF-8
IM/IME
親指シフトが利用できる、ibus-anthyを利用する。
# インストール
sudo pacman -S ibus-anthy
# 設定
ibus-setup
日本語入力はなかなか苦労した。なぜなら、ibus-daemonを起動しても日本語入力できなかったから。
結論としては、/etc/clipboardに設定をした。.zshenvや.xinitrc, .profileはすべて失敗した。
# ibus
export XIM=ibus
export XIM_PROGRAM=/usr/bin/ibus-daemon
export XIM_ARGS="--xim"
export GTK_IM_MODULE="ibus"
export XMODIFIERS="@im=ibus"
export QT_IM_MODULE="ibus"
ibus-daemon -d -x
Font
Ricty を使う。驚いたのは、archlinuxだと、以下のコマンド一つでインストールできてしまうこと。
yaourt -S ttf-ricty
いままで散々苦労してきたが、あまりに導入が簡単過ぎて感動した。
GUI環境の設定
X Window System
# x window systemのインストール
pacman -S xorg-server xorg-server-utils xorg-xinit
pacman -S mesa
# ドライバを調べる。
$ lspci | grep VGA
Intel Corporation Haswell-ULT Integrated Graphics Controller(rev 09)
ここから適切なドライバを探す。自分のPCは intelなので、 xf86-video-intelのようだ。
pacman -S xf86-video-intel
タッチパッドの制御のために以下もインストール。
pacman -S xf86-input-synaptics
ただし、TouchPadは普段は邪魔なので、無効化しておく。エイリアスを切って、off/onをする。
alias touchpad_disable='xinput --set-prop "SynPS/2 Synaptics TouchPad" "Device Enabled" 0'
alias touchpad_enable='xinput --set-prop "SynPS/2 Synaptics TouchPad" "Device Enabled" 1'
slim
軽量なログインマネージャー。
pacman -S slim archlinux-themes-slim slim-themes
/etc/slim.confを設定する。テーマは/usr/share/slim/themsにある。
# defaultユーザの設定
default_user tsu-nera
# テーマの設定
current_theme archlinux-darch-grey
最後に設定を反映する。
systemctl enable slim.service
reboot
xmonad/urxvt
タイル型ウィンドウマネージャのxmonad, ターミナルにurxvtをつかう。
これは以前から利用しているからだ。なので、詳細は省略。(過去記事参照)
pacman -S xmonad xmonad-contrib dmenu xmobar, rxvt-unicode
サウンド設定
ALSA
サウンドカードのデバイスドライバ。
pacman -S alsa-utils
alsamixerをコマンドラインから起動する。 (自分の環境では) F6 の サウンドカード選択でHDA Intel PCHを選択。
自分の場合は、これで音がでなかったので、以下の作業をした。
# 音がでるデバイスを調べる。
$ aplay -l
*** ハードウェアデバイス PLAYBACK のリスト ****
カード 0: HDMI [HDA Intel HDMI], デバイス 3: HDMI 0 [HDMI 0]
サブデバイス: 1/1
サブデバイス #0: subdevice #0
カード 0: HDMI [HDA Intel HDMI], デバイス 7: HDMI 1 [HDMI 1]
サブデバイス: 1/1
サブデバイス #0: subdevice #0
カード 0: HDMI [HDA Intel HDMI], デバイス 8: HDMI 2 [HDMI 2]
サブデバイス: 1/1
サブデバイス #0: subdevice #0
カード 1: PCH [HDA Intel PCH], デバイス 0: ALC269VC Analog [ALC269VC Analog]
サブデバイス: 1/1
サブデバイス #0: subdevice #0
# 音がでるかテスト
$ apply -D plughw:1,0 /usr/share/sounds/alsa/Front_Center.wav
youtube
youtubeを見るためには、Adobe Flash Playerが必要。
pacman -S flashplugin
その他
時刻設定
時刻が狂っているので時刻合わせをする。
-
CentOSで日本標準時の時刻をntpで取得するためのメモ | Futurismo
systemctl enable ntpd
まとめ
前回の記事のArchLinuxの導入とあわせて、30時間はかかった気がする。。疲れた。 ArchLinuxの導入の大変さを身をもって実感。自分の手で設定をつくりあげる、これは大変だけれども非常に達成感があった。
ArchLinuxは壊れやすいときくので、なるべく詳細にインストールメモを残してみた。なんとなく、再設定をしそうな気がするので。ArchWikiの異常な丁寧さと詳細さに感嘆した。困っても、大抵のことはここに書いてあったので、迷うことはなかった。
なぜ、Linux MintからArchLinuxに移行しようとしたのだろう?
ローリングストーンモデルに惹かれた点が大きい。 Linux Mintはアップデートにフルインストールが必要だけれども、ArchLinuxはコマンド一つだ。
しかし、それは表の理由だ。真の理由は、ブランドバリューに引かれたから。 ArchLinuxには、かたよったステレオタイプがある。
『私、ArchLinuxをつかってます』というと、なんだかマニアっぽい。『私、vuittonのバッグを持っているの』というのと同じ。
芸術家をアーチストという、そしてまた、ArchLinuxをつかうひとも、アーチストという。
そんな自己満足感と達成感に浸っている。