はじめに
シリアルケーブルを利用して組み込みターゲットに接続する時、kermitコマンドを使う。
仕事で、kermitコマンドしらなくて3人くらいにバカにされたので調べてみた。(´・ω・`)
組込みソフト開発では常識っぽ。
kermitとは
kermitとは、通信用プロトコルの種類の一つ。ようはsshやtelnetの兄弟。
kermitのインストール
WindowsだとMS-kermit、Unix系だとC-kermit/G-kermitなどがあるらしい。今回はLinux上で利用するのでC-kermitを試す。
インストールは、ソースを落としてきてコンパイルするようだ。ソースのアーカイブはココ
最新版を落としてくる。ckuってやつがそれっぽい。
bash-4.1# mkdir kermit
bash-4.1# cd kermit/
bash-4.1# wget ftp://kermit.columbia.edu/kermit/archives/cku302.tar.gz
bash-4.1# tar zxvf cku302.tar.gz
make targetは環境によって異なるようだ。makefileに書いてある。今回はCentOSなので、linuxをつける。
bash-4.1# make linux
bash-4.1# make install
エラーした(´・ω・`)
MANDIR=/usr/local/man/man1
Creating /usr/local/man/man1...
mkdir: ディレクトリ `/usr/local/man/man1' を作成できません: そのようなファイルやディレクトリはありません
make: *** [install] エラー 1
ディレクトリを作りなおして、リトライ。
bash-4.1# mkdir -p /usr/local/man/man1
bash-4.1# make install
kermitの使い方
公式ドキュメントは以下。
kermitと入力すると、対話モードで起動
[tsu-nera]% kermit
C-Kermit 9.0.302 OPEN SOURCE:, 20 Aug 2011, for Linux
Copyright (C) 1985, 2011,
Trustees of Columbia University in the City of New York.
Type ? or HELP for help.
(/home/tsu-nera/) C-Kermit>
接続デバイスと接続速度をそれぞれ設定して接続する。
# デバイスを設定 /dev/ttyS0がシリアル#0 /dev/ttyUSB0がUSBケーブル
C-Kermit> set line /dev/ttyS0
# 接続スピード デバイスごと
C-Kermit> set speed 9600
# 接続する connectでもよい
C-Kermit> c
.kermrcに初期設定をしておけば、kermit起動時に読み込まれる。
いろいろオプションがあるけれども、シリアルケーブルに接続するためには、-lをつける。
kermit -l /dev/ttyS0
.kermrc以外の設定ファイルを読みこむときは、-y (arg)で。色々と作っておいて、呼び分ける。
kermit -y ~/.kermrc0
kermit -y ~/.kermrc1