最近、ターミナルの改造にハマっています。 最も美しいプログラミング言語用のフォントといわれている『INCONSOLATA』と、それを日本語用に最適化された『Ricty』をWindowsに導入してみました。 さらに、Windowsの表示をくっきりはっきりさせる『MacType』を導入をしました。
InconsolataとRictyの紹介
最も人気のあるプログラミングフォントの調査が2009年に行われ、1位になったのがこのInconsolataです。 Inconsolata
作者( Raph Levien)はConsolasという、Windowsに標準でついているフォントに感銘をうけて、このInconsolataを作ったそうです。
RictyはInconsolataを日本語表示のために最適化したものです。Inconsolataは日本語表示には適応されないため、『Migu 1M』というフォントと組み合わせることで、実現しているようです。 プログラミング用フォント Ricty 『Ricty』をWindowsに導入してみます。インストール方法は、Rictyの公式HPの手順にそって説明。
環境
- Windows 7 x64
FontForgeのインストール
FontForgeとは、フォントのためのエディタです。Linux用のソフトなためめ、Windowsでつかうためにはみんな大好きCygwinを使います。Cygwinを使わない方法は、このサイトとかに方法が書いてある。(なとちゃんねる - Rictyフォントのインストール(windows7) ) 以下のサイトから最新版をダウンロードします。
- https://sourceforge.net/projects/fontforge/files/fontforge-executables/
- fontforge_cygwin-20090914.tar.bz2
解凍してCygwinにインストールします。
$ bunzip2 fontforge_cygwin-20090914.tar.bz2
$ tar xvf ffontforge_cygwin-20090914.tar
$ cd fontforge
$ ./doinstall
Ricty生成スクリプトのインストール
githubからRicty生成スクリプトの最新版を落としてきます。 $ git clone git://github.com/yascentur/Ricty.git
- ricty_generator.sh
Inconsolataのインストール
Inconsolataをダウンロードします。OpenTypeファイルを選択します。 Inconsolata.otf ダウンロードしたら、Rictyスクリプトと同じディレクトリに移動。
Migu 1M のインストール
Migu 1M をダウンロードします。ココからダウンロード。
ダウンロードできたら、以下のの2つをRictyスクリプトと同じディレクトリに移動。
- migu-1m-regular.ttf
- migu-1m-bold.ttf
Rictyの生成
Rictyスクリプトディレクトリでスクリプトを実行します。
$ ./ricty_generator.sh Inconsolata.otf migu-1m-regular.ttf migu-1m-bold.ttf
まつこと数分で、以下のフォントファイルが生成されます。 (追記、Windows 7ならばこれでいけたけれども、XPだとこの方法でうまくいかなかった。なんだろう。Cygwinを利用しない方法ならばうまくいった)
- Ricty-Regular.ttf
- Ricty-Bold.ttf
- RictyDiscord-Regular.ttf
- RictyDiscord-Bold.ttf
開いてインストールを選択すれば、インストール完了です。
メモ帳にも『Ricty』『Ricty Discord』の2つが追加されました。 これがRicty。(´゚∀゚`)
MSPゴシックと比較。これは一目瞭然だ。(∩´∀`)
gdippを入れてさらに美しさパワーアップ
さまざまなWindowsソフト上でのテキスト描画を美しく滑らかにするソフト『gdipp』を入れます。これを入れることで、よりはっきりと文字が表示されるようになります。
インストールするだけで利用可能。ダウンロードは以下から。自分にあったインストーラを選んで、インストールします。
- gdipp - Customizable Windows text renderers - Google Project Hosting
- gdipp_x64_0.9.1.msi
gdippはWindowsサービスとして起動するため、初回はサービスとして起動します。コントロールパネルから 管理ツール -> サービスを選択。gdipp service を選択して、[開始]を選択する。
gdipp導入前
gdipp導入後
よりはっきりして、うん、心なしか美しくなった気がする!!(゚∀゚ ;)
MacTypeを入れる
gdippの対抗馬として、MacTypeがあるらしい。比較のために入れてみる!!
インストールは、これもインストーラを入れるだけ。
- mactype - Ultimate font Rasterizer for Windows - Google Project Hosting
- MacTypeInstaller_2012_1022_0.exe
起動モードがレジストリ・サービス・MacTrayとあるが、MacTrayを選択。これで、タスクトレイにMacTrayが常駐する。続いてプロファイルはiOSを選択。このプロファイルは、タスクトレイから変更可能。こうなった。
gdipp
MacType
gdippよりもはっきり!(・∀・) 個人的美的感覚を信じると、MacTypeの勝利。タスクトレイからいろいろと設定を変えられるのが便利だ。gdippはアンインストールします。さよなら。(^_^)/~。
開発環境への設定
mintty
Windowsでのターミナルとしては、minttyが最も美しいでしょう。(Cygtermはどうもゴツゴツしている)minttyで表示させてみました。 設定はOption -> Text -> Font から。また、[Looks]を選択して[Transparency]を[High]にすると、いい感じにスケスケになってエロいです。 こんな感じ。
Eclipse
つづいて、Eclipseにも設定。[ウィンドウ] > [設定] > [外観] > [色とフォント]を選択。
結論としては、RictyとMacTypeが最強だ。素晴らしい。美しいものは、素晴らしい。